mongolia2023rikkyo’s blog

立教大学異文化コミュニケーション学部2023年夏フィールドスタディA(モンゴル)のブログです

8/11午後〜8/12午前

遊牧民のゲルのホームステイ①】

11時頃から16時頃まで3つの班に分かれて遊牧民の家にお邪魔しました。

以下にそれぞれの班の体験を記します。

 

ある班がお邪魔したところはベースキャンプから10分ほどのところに住んでいて、2つのゲルと車3台、小さなテントが2つありました。その周りには30頭ほどの馬が飼われていました。

 

一家族が住んでいたのではなく、いくつかの家族が共同で生活していました。彼らは常にここで生活しているわけではなく、普段はウランバートルに住んでいて休みの時などにゲル生活をしているそうで、馬は田舎の人から必要な時だけ借りていると言っていました。

 

小さな男の子が馬に乗ったり、馬を誘導したりしていて驚きました。ゲルの横には太陽光発電もあり携帯電話の充電などを行っていました。一つのゲルはキッチン用のゲルでプロパンガスが設置してあり煮炊きが出来るようになっていました。壁には解体された羊の肉が干されていました。住居用のゲルの中には大きな馬乳酒用の袋があり、全体が馬乳酒の匂いに包まれていました。

 

ステイ中は子供たちと遊んで過ごしました。言葉は通じなくても、一緒に汗を流したり日本のお土産で持っていったおもちゃで遊んだりしているうちにとても仲良くなることができました。

 

遊牧民のゲルのホームステイ②】

別の班では同じくベースキャンプから車で10分ほど離れた違う遊牧民のゲルにお邪魔しました。そこでは、WiFiがあるため遊牧民の方々はスマートフォンを使用し、太陽光発電を利用しテレビを使用していました。また、屠畜した肉料理や馬乳酒、牛乳、乳製品のお菓子、自家製のお酒が振る舞われ、現代的な暮らしと伝統的な遊牧民の生活の融合を垣間見ることができました。

 

家族構成としては父、母、娘が3人の5人家族で、長女は北海道の大学に留学中、次女は、軍関係の学校に通っているため、軍関係のオフィスワークに就きたいという希望があるそうです。普段はウランバートルにある遊牧民専用の寮に住み、教育を受けていますが、週末になると遊牧の実家に帰るという生活を送っています。三女は、夢はまだ決まっておらず、遊牧民をしている親の立場としては、遊牧民になることを強制しておらず、親の教育意識が高くなれば、大学を出て遊牧民になろうという人の数が減ってしまい、遊牧民の数が将来減ってしまうのではないかという疑問を抱きました。

 

遊牧民のゲルのホームステイ③】

さらに別の班がお邪魔した遊牧民家には日本で暮らした経験がある子どもたちがいました。彼らとボール遊びをしたり折り紙をしたりして親交を深めることができました。また、ゲルの中にはテレビや洗濯機があり想像していたよりも家電に溢れていました。このように、遊牧民族の暮らしも時代に合わせ、どんどん発展してきているように感じました。

 

【ツェベクマ記念館訪問】

次は8月12日午前に訪れた、ツェベクマ記念館についてです。

 

ツェベクマとは人の名前で、現在の中国である内モンゴル出身の方です。作家司馬遼太郎の『草原の記』で描かれている主人公のモデルであったほか、日蒙国交樹立の翌年である1973年に初来訪した司馬の通訳を担当した方でもあります。本記念館は、ツェベクマさんの娘夫婦が経営するキャンプ地に位置しています。ただ、あいにく現在修繕工事中とのことで、今回はレストランに飾ってある一部の展示物の写真をみるだけとなりました。全てを観覧することができず少し心残りですが、今回の研究を機により日本とモンゴルの民間交流について知りたくなりました。

 

by Sofía、HI、ルカ、MA、サリー